2005年04月29日

少年H



昭和ひとけた、H少年の物語。

太平洋戦争時期の日本の生活雰囲気を知りたい人には、より興味深く読めるのではないでしょうか。8月15日からさかのぼって、当時の庶民生活が戦争の渦中になる過程がわかります。

少年Hは、少年だと思っている人が多いですれども、本当はそうではなくて、著者の河童さんの現在の心の姿なのだと思います。悲惨なことを言いたいとか、戦争の何たるかを訴えたいのではなくて、人の経験していない自分だけの興味深い経験を書いて伝えたい、ということなのだと思います。情景を浮かべるのは聞き手、読み手の自由なイマジネーションですよ、と言われている感じがします。

現代のH少年が大人になったら、現代の起きている変な事件と自分の貴重な見聞をくっつけて、後世の人におもしろおかしく、そしてせつなくそれらを伝えるのではないでしょうか。


ホントは、人の言うのを真に受けることなんてないのですけれど、事実と違うことを言ったり書いたりされては困るのよ、と言う人がいて、人の言うことをそんなに真に受けなければいいじゃない、と思うのですが、その人は真に受けるので、こちらも困ります。都合よく解釈してくれればいいのに、と思ってしまいます。

それから、近所のお婆さんが、焼夷弾や進駐軍に詳しかったり、自分の知らないことを知っていたりするので、年寄りのお話は素直に聴くものだなあ、と反省。

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2005年04月28日

巨富を築く13の条件

普遍の成功哲学本、ナポレオン・ヒル著。

起業をして成功して巨万の富を手に入れた人が、密かに読んでいるだろう成功哲学のバイブルです。

具体的な方法論ではなくて、ものごとへの考え方や取り組み方が記されていて、ビジネスに限らず、各人のもつ目標を達成するための行動指針となると思います。

一読してもう読まない、という内容ではなくて、行き詰ったとき、壁にぶち当たったときに、誰でも読んでみたらいいのではないでしょうか。「忍耐力」なんかが意外と心にしみて、忍耐を覚えます。

「成功本」を読んで、気づきがあるよ、という人がいて、では他のことでは気づきはないのかい、と問われている人がいました。気づきは四六時中あるそうで、よく気づく人は実は黙っているんですって。

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2005年04月26日

松下幸之助の人の育て方

松下電器創業者、松下幸之助の人材育成方法紹介。

経営者、リーダーが、一度は読みたくなるだろう人材育成にまつわる考え方、やり方が書かれています。職場というものは、人を指導する立場になって、管理職の気持ちがやっとわかるのだと思います。そうなる前から、わかっていると思っていても、案外そうでなくて、人が自分の思うとおりにならないことを痛感します。

あんな上司にはなりたくない、あんなヤツの言うことは聞きたくない、といつも思っていたのに、気がつけば、自分がそう思われていたりします。

松下幸之助さんの言っていること、関連の本で言っていること、書かれていることをそのまま受け止めてしまうような人は、経営をしたことがない人かもしれません。

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2005年04月25日

風の歌を聴け

村上春樹、自伝的処女小説。

学生のときに読んでから、10年ぐらいたって、また読んでみたら、印象が違うかも知れません。学生の荒んだ心よりも、30歳を過ぎてからの荒んだ心に響くのではないでしょうか。

誰が悪いわけでもないのですけれども、早く消えてなくなってしまいたいなあ、と思うときがあって、元気でいられるけれども、静かに物思いにふけっていたいなあ、と思っているころに、村上春樹さんの本を読んでみると、物思いにふけっている人が書いているのだなあ、と思ったりします。

寂しく、はかない気持ちと、楽しく生きたい気持ちがあって、そのうちあんまりしゃべらない人になりそうで、自分の見たことの半分は、黙っていられるようになるかも知れません。

以前、「風の歌を聴け」というサイトがあって、小渕首相が出ていて、次の年号は「杉本彩」と言っていました。覚えている方はいらっしゃいますか。

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2005年04月22日

巨悪vs言論

立花隆の20年にわたる田中角栄レポート。

田中角栄、ロッキード事件、55年体制などをひもとくことで、戦後の金脈政治がどのように構築されていったか、外郭を知ることができると思います。田中型政治に興味をもったら、読んでみるとよいです。

政治だけでなくて、学校教育や、社会通念では、本当はおかしいのではないか、とか、ものの見方が狭いのではないか、とか感じることがあるのですけれども、多数の人は「今」が普通だと感じていたりします。

後になって、振り返ると、やっぱりおかしかったではないか、と思うことがあって、だったら、そのとき何で言わないの、ということにもなりました。

それ以来、何か変だと感じたら、そちらを信じることにしています。表だって行動できないことは、内心で違うことを考えましょう。

文章が面白い小説やストーリーに感動するとか、本は見た目が同じでも、全然違うのですね。レポート本は、脳の違うところで感じる、考えさせられる、という感じでしょうか。

立花隆の本の世界というボランティアさん運営のサイトがあります。立花さんが多読家ということがわかります。

立花隆秘書日記に書かれているとおり、多忙極まる日々が好きのようです。原稿締切日が過ぎてから、原稿を考えるとか。

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2005年04月21日

ビル・ゲイツ未来を語る

マイクロソフト創始者ビル・ゲイツが、ウインドウズ95が発売される以前に書いた書籍。

マイクロソフトの始まりから、巨大企業になるまでの過程、未来の世界的動向が記されていて、情報化社会というものがどういうものなのかが見えてきます。

製造や物流は、方法や内容が移り変わりながら、絶対になくならないもので、物理的な時間と労力を必要とします。

対して「情報」は、いったんインフラが整備されると、同じ労力で信じられないほどの量を発信できるという、物流とは違う重要な要素をもっています。

それを最大限に引き上げるために、考えて作り出したものが、インターネットという新しいメディアで、それを世界中の人々が利用することにより、今までにはない規模で新しいやり方や社会が生まれるという可能性。当時、それに気づいて、いち早く実践して高度に築き上げ、成功したのがビル・ゲイツでした。

技術が結集して、これからもものすごいスピードで研究がすすむと思うと、世界はいずれ1つの国になるのも、もう現実的な話だなあ、と感じます。もう少し未来の話ですけれど、いずれはそうなるのでしょうね。
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アキバBlog(秋葉原ブログ)さん
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ビル・ゲイツ未来を語るビル・ゲイツ未来を語る

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2005年04月20日

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

英語、英会話の根本を伝える教本。

大きな太った猫と、パイ屋さんのエドが登場します。2人の状態や行動を英語で表現して、英語の基本を教えてくれます。

英語を苦手だと感じている人が読んだら、苦手意識がなくなると思います。しゃべれなくても、英語の基本構造が、とても簡単にできていることがわかります。中学生のときに知っておきたかったよお、とか思うかも知れません。

「誰が」「どうした」「何を」の順番が英語の基本で、その後ろに、「時間」や「場所」が付随されます。重要な順番に並んでいくので、頭で思った順番に言っていけば、英文法の構造になります。

単語をいっぱい知っている人よりも、知らない人の方がしゃべれることがあって、それは英語の構造を知っているからなので、単語力のある人は、自信をもてば、すぐに英語で話ができるようになります。

正確な言葉で話したいと考えていると、英会話が怖くなってしまいます。たくさんのことを(私のように)覚えられない人は、新しい事柄を知って覚えていくように、自分が使う必要なボキャブラリーだけをだんだんと増やしていけばよいと思います。

アメリカにホームステイをして、お別れの日に感謝の気持ちを伝えるのに、ガイドブックに書いてあった「Thank you four your kindness.」を何回も言うしかなかったり、洗濯機が動かなくて「洗濯機が動きません」と言おうとして「Don't move!」と言ってしまって、ホストファミリーが止まってしまったり、 古今東西、誰もが何処かでいつしか、同じような経験をしているのでしょう。
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2005年04月19日

エクスタシー

村上龍ドラッグ小説。

村上春樹のノルウェイの森を読んでいると、恋人を夢想してしまいます。それをもっとエスカレートしたい人が読んだら面白いかも知れません。

ドラッギーで性的で、豊かなイマジネーションが必要です。ひねくれて荒んだ人が読んだらよいと思います。そんな人は、黙って読んで空想にはげみそうです。まだまだひねくれていない人は、10年おきに読んだらよいと思います。自分の成長退廃がわかるかも知れません。

ミヤシタさんが、非日常的な世界にはまっていく過程が描かれているのですが、一人称でぐいぐいのめり込んでいけばいいのに、もう1人の客観的視点を持つミヤシタさんがいて、冷静にものごとを見ています。龍さんが行けるところまで、自分の足で探っているのだけれど、のめりこんで帰ってこれなくならないようにと、途中から自分はボディから抜けて、ミヤシタさんを捨て駒君にして、自分は上から見ている、そんな印象です。

僕らは、イマジネーションに何とかついていこうとしているので、龍さんも遠くに行かないで、ぐいぐい当人として戻って浸っていってほしいです。いつもどこかへ行ってしまう。

ドラッグを想像したり、アブノーマルセックスを空想したりして、興味をもったり、これはだめだとか、入り込んだり引いてしまったりしますけれど、実世界に非日常的世界が混在していることを知ることが意義なのだと思います。ドラッグやセックスだけでなくて、非日常的な世界は混在していて、それを知るか知らないかは、自分の興味次第ということなのでしょう。
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エクスタシーエクスタシー

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2005年04月18日

マッキンリーに死す

登山家、冒険家、植村直己43歳の生涯をつづるノンフィクション。

10代後半から、就職前の人が読んだら、面白いかも知れません。学校を卒業した後には、会社員になって働くことが主だと思う必要がないことがわかります。

会社で働くあるいはビジネスマンになることが当たり前だと思っている人が現代社会では多いですが、そんなことはなくて、生きていることこそがいちばん重要で、生きてから死ぬまでが、その人の人生そのものであるということを知ってみてもいいです。

仕事に就いて長らくした人は、忙しさにかまけて、余計なことを考えなくなって、スペシャリティマンになっていって、ふとしたとき、会社が無くなってしまったり、辞めたくなったりして、そのときになって自分の視野の狭さを感じ、懐疑します。

そんなときに、植村さんは、どんなことをして生活できたのだろうと気になったりして、それで本を1冊読んでみると、植村さんが決して、スーパーマンではなかったことを知ります。背が小さくて、人よりも作業をするスピードが遅くて、勤め人になれなくて、一般人として見たら、自分の方が優れているではないかと思い、では自分はそんなに優れているだろうかと思えば、自分こそ実力がないことを感じ、そして落ち込みます。

他人と比較していいことと、比較することなどないことがあって、それを知れば、卑屈にならないし、自分が好きなことに取り組めて、他人の幸せも喜びに変えられるのだと思います。自分は寂しいけれど幸せなことだってあるのだということがわかると、他人を嘲ることがなくなります。

春や秋に、バーベキューに行ったときに、1冊持っていって、食後にひと遊びして、その後、ボーっとしながら、読んでみてみたら、人生観が広がるのではないでしょうか。

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氏家恵のおしゃべり式日記帳さん
日ごろ思うことさん
こつこつと作り上げていくBlogさん

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マッキンリーに死す 植村直己の栄光と修羅マッキンリーに死す 植村直己の栄光と修羅

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2005年04月15日

ノルウェイの森

村上春樹ベストセラー。

記憶の多い人が読んだら、物語りの外側の想像が出てきます。途中で、ホンダのN360が出てきて、キヅキが死んでしまうんだけれど、キヅキを空想しながら、ホンダ神話を思い出して、クルマが好きだった会社のおやじさんの自動車部の話を思い出し、安くて、よく走って、パフォーマンスのよい軽快なクルマだったんだよなあ、そして欠陥車騒動時代のクルマでもあったんだ。この時代の自動車は、今に比べたらどれも小型で、運転する醍醐味とか、運転する技術を磨くのには、今よりも適していたと思います、後輪が滑ったら、教えられなくとも、逆ハンドルを無意識に切って、そのまま走っていそうで、小さいから運転そのものが楽しいし、走行感覚がダイレクトに伝わってくるので、好運転手の感性ならば、より磨かれていたと思う、とかずいぶんと長く物語りから飛び出して、自分の勝手な思いが継続したりします。

中学や高校で読んだ人は、当時はまだ知らない言葉やニュアンスがたくさんあったと思います。村上さんは言います。「知りまへん、後で知ってみてごらんなはれ」

いたるところに、通な言葉があって、大分たったころに、この映画を使ったのかとか、あのシーンを種にしたのだなとか、余計なことを思うようになります。

途中で、上手い作家になるヒントが告白されていて、これを使って人と違う文体や文章を構築しているんだな、と再認識。目に見える表面を真似してもダメで、見聞したものを自分の感覚や直感で書いてつないでみると、他人には理解されない神秘的な文章になるそうです。

村上春樹も村上龍も、同じテクニックで私を翻弄します、だまされる女(男)みたいに、また読んでしまう、やばいんだけれど、だまされてしまう。おまんこが割れた、とか言われたら、誰だって想像してしまうでしょ。
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Sweepさん
長期投資と日々あれこれさん
本の国星さん

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→追記
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2005年04月14日

ホンダ神話

自動車メーカーのホンダの誕生と成長の物語。

創業者の本田宗一郎さんと藤沢武夫さんのストーリーから、ホンダの企業精神、飛躍、失敗、苦難、成長がわかります。ホンダだけの企業物語ではなく、急成長した昭和の時代背景や他の自動車メーカーの苦労や事情も記されていて、昭和生まれの人は、自分の生きてきた時代を見つめることができます。若い人も、成長時代を想像できると思います。今と似ていて、ちょっと違う感じです。やることがたくさんあって、労働ハイテンションになる、あっという間に山ができてしまうような、作って作って使って使って消費して、そして働いて、物質産業が活動的だったころあいです。

クルマに関心が高い人、企業経営に興味がある人、本を読むのが好きな人には、面白いと思います。ノンフィクションであり、大河ドラマになりそうな、さまざまな出来事があって、出会いがあって、別れがあって、教えがあったり、そんな1冊になっています。

お金を調達したり、はからずもビッグトラブルになったり、わざと話題の人物像を作ったりと、ダイナミズム溢れる活動がライブドアの堀江社長を思い出させます。

だいぶ後になって、第三者がライブドア物語を書いたら、こんな風になりそうです、何冊かは。楽天の三木谷さんやYahoo!のさん、サイバーエージェントの藤田社長が、合間に登場してきて、飽きさせません。当時の裏舞台、裏話が、その頃の読者に知れることとなるのだと思います。

晩年に、大河ドラマで見てみたい。 ランキングを見てみよう!

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窓際プログラマーの読書三昧さん
ビールを飲みながら考えてみた…さん
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2005年04月13日

できればムカつかずに生きたい

田口ランディの自己表明的書。

誰もがタイトルを見て、こう答えるそうです。
「オレ(ワタシ)もできればムカつかずに生きたい」

自殺のこととか、ひきこもりのこととか、他人への怒りや心理を17歳のころの記憶と感覚で書いています。ひねくれかかっている十代から、ひねくれた自分について考えている30代、50代が読んだら面白いのではないでしょうか、真似して自分の過去を書き出すかも知れません。

自分の恥部を表明できるのは、女性ライターが多くて、男性はこうは書かないのがほとんどで、書き方が違います。性別で区別はしたくないけれど、本当は、性別の違いは大きいのだなあと、しばしば思います。誰の影響なのでしょう。

「ムカつく」は、普段はあまり公言しない方がよくて、本当にムカつくときがあって、そのときにやっと言うぐらい、あまり使わない言い回しになってくれたら、嬉しい、使いすぎると、聞き飽きるので、ねえ。

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ツォンBE 【FULL THROTTLE】さん
ちとせ館さん
すとっく☆すとっく 〜めざせサーファー主夫さん

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2005年04月12日

沈まぬ太陽

日本航空をモデルとした半ノンフィクションベストセラー。

大手航空会社に勤務するオンチ君が主人公で、「善人」のモデルとなっています。全5巻にわたって、善をまっとうすることが1つのテーマであり、テーゼになっています。

オンチ君の反対のモデルがギョウテン君で、企業・社会を上手く生きていくために、正義を見てみぬふりをしたり、不正を行ったりします。こちらが大勢だったりもします。

日航ジャンボ機の事故の詳細を知りたくて、本を調べていたら、「沈まぬ太陽」を知った人が多いようです。御巣鷹山編から読んでもよいですが、最初から読んでもよいと思います。

本書を読むことで、当時の当事者の大変なことがうかがい知れます。当時、私は、大変だろうなあ、というぐらいしか思っていなくて、テレビをずっと見ていたものです。何も知らないっていうのは、幸せで、テレビの発信する情報を見るだけですから、本当はどうなっているかは、現場にいる人しかわからないのだと思います。

1985年8月12日、このころを知っている人が読むと、当時の記憶がよみがえるのではないでしょうか。私は茨城の海に行って、カニを取ったりしていました。

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La Vie En Roseさん

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2005年04月11日

平成三十年

日本の近未来社会の想定物語。

物語は平成29年から始まり、主人公は団塊ジュニアの40歳。ここを中心に父親の世代、子の世代の各生活環境を想定、シミュレーションしています。日本の10年から20年先のは、どんなふうになっているのだろうか、と興味をもっていたり、不安をもっている人には、人口構成や社会構造が具体的に把握できると思います。

平成30年とは、それほど先のことではなくて、大きく広く、物事を見てみると、現在と劇的な変化はしていないのかもしれません。「楽しい」生活状況の人もいれば、大変な人もいるのでしょう。今も昔も、それの繰り返しなのです。

途中、近鉄バッファローズが出てきますが、ああもう時代が変わってしまっているのだなあ、と実感します。

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2005年04月08日

日本の危機

現代日本の抱えている構造的問題のレポート。

年金や地方自治、メディア報道、国債、税金など、一般的に取り上げられやすい問題を一般論や二次情報に踊らされず、独自に追求しています。

各章のテーマは、よく扱われて、問題とされるもので、ある程度関心を持っている人ならば、そこに何らかの問題があって、不正や背任がはびこっていると思っているでしょう。ただ、何がどう行われているかが、わからないので、間違った判断をしている人は多いとも思います。一読すると、自分の知らなかった情報があったり、見方を変えるようなレポートがあります。

そうはいっても、企てる人たちは、知られたくないことをわざわざ親切丁寧に本当のことを言わないのが常です。記者、ジャーナリストが、見て探ってレポートするので、主観あり、客観あり、推測の域を出ないこと多々ありです。小説のように、上手く完結しないので、気分もすっきりしません。

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2005年04月07日

これならわかる簿記・経理

経理や簿記を視覚的・感覚的に伝えている学習本。

企業家、経営者、商店主、ソーホーから、新入会社員、ミドル会社員まで、誰でも見てみて損はないと思います。それ自体の基本概念は、シンプルで簡単であることがよくわかります。経理を担当している人も、一読すると経理業務の見方や取り組み方が変わるかも知れません。

目次が長いです。2ページぐらいで済むものが、数ページを使って説明しています、目次ですが。といっても、題名通り、これならわかります。
経理の役割は、自動車の“計器”に似ている。
運転しているイラストがあって、運転席の計器類が「売上」や「経費」になっていたりします。こんな調子で、どんどん先に進んでいきます。んん面白い!

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2005年04月06日

特殊法人改革のまやかし

元日本テレビニュースキャスター、櫻井よしこさん著。

竹村健一さんが、櫻井さんはよく調べているし、よく勉強をしていると言っていました。アナウンサーやニュースキャスターという立場から、より深くジャーナリズムを追及したくなった人です。真実を見つめて公にするジャーナリズムの意味や意義を感じているのだと思います、ジャーナリズムは辛く面白いと。

題名通り、特殊法人のデタラメさを糾弾しています。取材やレポートなので、小説のような文章の面白さはありません。それよりも、おそらく本当であろう官僚を主とするモラルの退廃に、ぐったりさせられます。私心を捨てた崇高な精神は、当分日の目を見そうにありません。

無責任な官僚主義を止められない私たちは、後世になんと伝えれば済むのでしょうか。なんで戦争をしたのと聞いても答えられない年寄りと一緒になるのでしょう。

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2005年04月05日

告発倒産

大手デパートを舞台にした弱ノンフィクションストーリー。

百貨店、デパート、スーパー、ゼネコン、総合商社など、戦後の高度成長期とともに大きくなった会社に勤める人、あるいはこれから勤める人が読んだら、一層楽しめると思います。世の中の不合理に関心を持ったら、読んでみてください。現実的な内容が多々出てくるので、正直者がバカを見ることに、うんざりするというか、アホらしさを知ると思います。

企業風土とか、経済社会とかに興味のない人には、面白さが半減するでしょう。虐げられた人の「あいつをぎゃふんと言わせたい」という思いを代弁しています。

企業病だけでなく、大人の嫌な面、純朴でない、子供にはないいやらしい恥部も垣間見せます。いつまでも純朴でいる人なんて、いないのかも知れません。

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2005年04月04日

太陽の王ラムセス

太陽の王ラムセス、フランス人作家の書いた人間の営みをテーマにした作品。

舞台は古代エジプトで、セティ王の後継者を決めるところから物語は始まります。候補は2人、長男のシェナル、そして次男ラムセス。ラムセスが主人が壮大なドラマの主人公で、5巻まで全ての中心となります。

ラムセスが善人の象徴、シェナルが悪人の象徴、その他にモーゼ、アーシャ、セタオー、イシスなどなど分かりやすいキャストが登場。

古代エジプト時代なので、世界史が好きな人には、時代背景も楽しめますし、苦手な人でも、それが気にならないくらいの現代社会と相通じる場面で、ストーリーに引き込んでいきます。面白いです、本をあまり読まない人でも、ぐいぐいと先を読みたくなる、そんな本です。

全5巻を通して、前半活躍していたモーゼが、後半になるほど重要な役どころがなくなって、ちょっと寂しい、かも知れません。

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2005年04月01日

罪と罰(ドストエフスキー)

ドフトエフスキーという名のロシアの作家の作品。

「ドフトエフスキーが好きとか、面白い」とか聞いたので、名前だけ知っている「罪と罰」を読んでみました。 まず、ドフトエフスキーという名前がなかなか覚えられません。「ドストフスキー」でした。

文章が詰まったような感じで、長ったらしい表現で、日本語訳だから原本はどうなのか判断がつきませんが、物語の舞台がイメージできなくて、本の中に入っていけません。

真剣に読んでいくほど、よく情景が浮かばないので、適当にいい加減に、読み進めましょう。 テーマは当時の、そして今現在もあるロシア特有の「不条理」です。世の中の不条理を罪と罰によって表わしています。

この年代の書物は、今よりも展開が遅いのがトレンドだったのでしょう。

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posted by susan at 07:47| Comment(2) | TrackBack(0) | 思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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