[書評]
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頭脳明晰ビジネスマン新井さんのリタイアまでのストーリー。できるがゆえに権力と嫉妬の渦に巻き込まれていく…。1982年発刊(「自らの定年」という題名で先に連載)、高杉良さん作ビジネス小説。
ちょうど今、会社の仕事のことで悩んでいることが多くて、言ってみれば、事業や業績は勝手に上向いている状況で、要は景気は良くて、これは自分たちの営業力のおかげではなくて、市況がそうさせているというのが私の判定なんだけども、そうはとらずに自分たちの営業のたまものだとアピールしているやからがいて、実際に当人たちはそう思っているふしがあって、勘違いも甚だしいのだけど、世の中ってのは、十人十色で到底自分には理解できない構造認識をもつ人っていうものが存在していて、それ自体は認めるけれども、実際にそれらが自分の周り、直近にいたとするときに、どれだけの対処が自分にできるかといえば、それは案外どうにもならないのだと思います。
どうしようもねえなあ、と思う人が自分の上司だとしたら、あなたならば、どうしましょう。そんな思いに悩まされている昨今に、こんな感じのビジネスマン小説が読みたくなるんですねえ。自分を当てはめてみたり、他者を登場人物に当て込んでみたりして、気分を紛らわしたり、倫理観や道徳観について考えたりしている今日この頃だったりします。そんな方って案外多いのではないでしょうか。


