2005年10月05日

ライ麦畑でつかまえて

十代後半のアメリカ少年の日記物語。世の中の見てきたこと、学校を退学したこと、先生のこと、友達のこと、感じたことを一人称の形で、最初から最後まで、誰かに話すように綴っています。原文では、スラングやブロークンイングリッシュが多用されているので、訳書では苦慮しながら、独特の言い回しが展開されています。読書好きな方が読んでみたら、面白いかも知れません。原文(英語)を頑張って読んでみたら、もっと面白いかも知れません。1951年、アメリカ原文出版、J.D.サリンジャー著。

ライ麦畑でつかまえてライ麦畑でつかまえて

[書評]
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本書は、独特の言い回し(訳)が続くのですが、といっても下手な文章というよりも、しゃれた言い回しが続く感じです。書き言葉でなく、口語調なのですけれど、実際に話すときには使わない言い回しだったります。海外ドラマの訳のような感じで、舞台チックな様相。作家を目指している人や、現在作家の人で文体(原文も含めて)に影響されている方はけっこう多いのではないかと思います。かなり勝手な言い回しをしてもいいのだなあ、と。

村上春樹の文体と似ていて、文体が似ている、というよりも、ものの見方が似ているのかも知れません。「僕」が見てきたことを綴っている、ことが続き、読者がそれを見守っている感覚で、はまる人にはまると思います。

原文でないと、面白さが伝わらないタイプの本で、ドストエフスキーとかヘミングウェイとかもそれではないかと思います。だから、いまいち面白みに欠ける気がするのですねえ。

根本敬の因果鉄道の旅は日本語の本ですけれど、外国語に訳したら、面白さ(や暗さ加減)が伝わりにくいのかなあ、と思います。訳者さんの腕の見せ所かも知れません。


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posted by susan at 09:53| Comment(0) | TrackBack(2) | エッセー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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