[書評]
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日本の戦後における奇妙な歴史と時代を反映した未解決事件のリポート群。いくつかは、聞いたこともなく、いくつかは聞いたことのある事件だったりするのではないでしょうか。1974年出版、松本清張作品。
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清張さんの文体というのは、推理小説にしても、ある意味で面白みがなく、歴然としていて平然としていたりします。これが好きになると、いわゆるハマるというヤツで、何でも手にとってしまいたくなるのかも知れませんが。
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とはいっても、なんで清張さんが好まれるかというと、真実味であるのだと思います。小説にしろノンフィクションにしても、どちらも本当の出来事やこれが真実なのだと、説いてるから読み手っていうものは、安心して楽な気持ちで楽しみながら、そして一緒に推理の進展を愉しんでいるのでしょう。殺人事件であっても、読者は楽しみにしている…。
現代が悪い時代になったとか言う人は、しばしばいるのですけれども、戦後のような奇妙で怪奇な事件は今はなく、そういう観点からすれば、現代は平和なのだということが言えましょう。廃れているっちゃあそう思いますがね。
なぜ、ゾルゲの所属のことをこう書くかというと、後述するアメリカ陸軍省関係のものがまた変った結論を出しているからである。それはあとで触れるが、要するに、ゾルゲ事件の利用価値は、これを使う者の立場や目的のために、そのつど変っていることが見られるからである。このことで、公式文書や権威ある資料というものが、いかにいい加減なものかという教訓も受ける。
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