2006年06月02日

日本の黒い霧

日本の黒い霧(上)新装版

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日本の戦後における奇妙な歴史と時代を反映した未解決事件のリポート群。いくつかは、聞いたこともなく、いくつかは聞いたことのある事件だったりするのではないでしょうか。1974年出版、松本清張作品。

下山国鉄総裁謀殺論
「もく星」号遭難事件
二大疑獄事件
白鳥事件
ラストヴォロフ事件
革命を売る男:伊藤律
清張さんの文体というのは、推理小説にしても、ある意味で面白みがなく、歴然としていて平然としていたりします。これが好きになると、いわゆるハマるというヤツで、何でも手にとってしまいたくなるのかも知れませんが。

とはいっても、なんで清張さんが好まれるかというと、真実味であるのだと思います。小説にしろノンフィクションにしても、どちらも本当の出来事やこれが真実なのだと、説いてるから読み手っていうものは、安心して楽な気持ちで楽しみながら、そして一緒に推理の進展を愉しんでいるのでしょう。殺人事件であっても、読者は楽しみにしている…。

現代が悪い時代になったとか言う人は、しばしばいるのですけれども、戦後のような奇妙で怪奇な事件は今はなく、そういう観点からすれば、現代は平和なのだということが言えましょう。廃れているっちゃあそう思いますがね。
なぜ、ゾルゲの所属のことをこう書くかというと、後述するアメリカ陸軍省関係のものがまた変った結論を出しているからである。それはあとで触れるが、要するに、ゾルゲ事件の利用価値は、これを使う者の立場や目的のために、そのつど変っていることが見られるからである。このことで、公式文書や権威ある資料というものが、いかにいい加減なものかという教訓も受ける。


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2005年09月24日

アイアコッカ―わが闘魂の経営

アメリカ3大自動車メーカーの1つであるフォードの元社長、同じくその1つであるクライスラー会長、リー・アイアコッカの自伝ストーリー。1970年代のアメリカと日本の自動車産業の動向や、フォード独特の同族会社の内情が記されています。自動車産業に関わる方から、自動車ファン、そしてトップビジネスマンも本書を読んでみたらどうでしょう。巨大産業に関わる者たちのうねりの中の生活というものを感じさせ、小説のような面白さもあります。昭和60年発刊。

アイアコッカ―わが闘魂の経営アイアコッカ―わが闘魂の経営

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ハイスクールで読書と作文とスピーチをみっちりやったのは、非常によかったと思う。いい先生に教わり、集中する術を覚えれば、その三つは人生の大きな財産になり得る。
集中力と時間を有効に使うコツがなければ、成功はおぼつかない。…… 私は経営者のくせに自分の休暇ひとつ満足に計画できない人が多いのを見て、驚きを禁じ得ない。さも自慢そうに「去年は忙しくてバカンスも取れなかった」と言う経営者は無数にいるが、私はいつも言い返してやりたい衝動に駆られる。8000万ドルのプロジェクトなら計画できるのに、家族とともに楽しむわずか二週間の計画すら立てられないような男は、経営者の名に値しないと思うのだ。
豆を数える人がいなければ、会社はムダなエネルギーばかりを放出し、ついには倒産する。だが豆ばかり数えていては、需要に応え競争に勝つことができない。
(親から巨額の遺産を相続した)彼らは花園の中を鼻歌を歌いながら浮かれ歩くが、父親がいなければどうだったかと思うと、不安になるのである。貧乏人は生まれた身の不運を嘆くが、金持ちは成功してもそれが自分の力かどうか、知るすべがない。だれも、ほんとうのことを言ってくれない。



読書


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2005年09月05日

フランス革命

幕末、明治の志士たちが参考にした、といわれるフランス革命。18世紀末から始まるヨーロッパ社会変革ストーリー。マリー・アントワネット、ルイ16世、ナポレオン時代収録。

年代順になっていて、当時の街の絵や主要人物画、地図やグラフが添付されているので、教科書的参考物件となります。日本の幕末から明治時代(19世後半)を知るうえで、フランス革命(18世紀後半)を主とするヨーロッパ情勢が参考になります。人々が生きていく中で感じる、欲しいと思う権利、自由と平等について、フランスでは日本よりも100年ぐらい先行していました。

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読書家が集います




池田理代子さんのマンガベルサイユのばらが子供のころにあって、母親が単行本を全巻持っていたので、読んでいました。これが男性が読んでもとても面白くて、当時の王様ルイ16世の王妃となったオーストリア貴族マリー・アントワネットとベルサイユ宮殿に仕える騎士オスカル・フランソワを中心に物語が展開されます。フランス史実と絡めて描かれたストーリーは、泣きあり笑いあり濡れ場あり。最初にこちらを読んでみてもいいのではないでしょうか。
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2005年08月10日

戦艦武蔵レイテに死す

巨大戦艦武蔵の物語。太平洋戦争当時に極秘に開発された戦艦大和と同種艦武蔵、世界最強46センチ主砲搭載、テクノロジーの終結にようる沈没しないシステム、攻撃されて片側から浸水したら、その反対側も同じ量を浸水させて、船を水平を維持する。だがしかし、その運命は悲しい方角へ向かっていた…。

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浮沈戦艦と位置づけた武蔵と大和は、けっきょくは沈没してしまいました。作ったものが壊れる、ということは、ものづくりが好きな人にとって、非常に残念でならないことで、「戦争」が関わっているので不謹慎なのかも知れないのですけれど、横須賀に接岸している戦艦三笠のように後世に見学することができたら、どれほどよかったかなあ、と思います。横須賀に停泊している米軍空母なんかを間近で見たら、ガンダムのようなメカ好きな人には、たまらない物質感を味わうのではないでしょうか。それは怖い感じでもあり、そして魅せられるものでもあります。戦時中を生きた爺さんは、戦争は嫌いだけれども戦艦は好きでした。カッコいい、という感覚意識、いわゆる憧れは、勝手に沸き立つ感情なのでしょう。もちろん、戦争そのものは悲惨なことである、ことを大人になるまでに認識しなければ、戦争そのものが現実になってしまう可能性が高いでしょう。歴史上、平和が永遠に続いたことはなくて、戦争は無くならない概念なのかも知れません。平和というものは勝手に続いているのではなくて、維持している、ということを認識することが戦争を起こさない秘訣なのではないでしょうか。

朝まで生テレビに、戦艦武蔵の乗組員だった方が出演されていました。他の出演者も含め、大変興味深いお話をしていて、朝まで見てしまいました。戦争とくに大東亜戦争と総称される日本が敗戦に至った事項を考え、見方を少し変化させて、世界から見た日本、という観点でとらえると、空襲や原爆や沖縄についても単に悲惨なことがあった、というのではなくて、悲惨さを遂行させるべき事項が先にあった、ということでもあり、現代ではアメリカが世界の諸国から嫌われていることにも通じ、ある紛争では、片方の立場でそれを見ようとすれば、相手が悪く映り、最も危険な状態というのがあって、本当はたくさんの個人の集まりなのに、日本とかアメリカとか、1つのカテゴリーにしてしまうと、思考が単純化され判断が極端になってしまい、そして幾つもある道しるべが見えなくなって、これしか他にないとか、やるしか方法はない、とか後で思えば他にあるじゃないか、ということもそういう判断ができなくなってしまう、最も危険な状態というのは、この状態。この状態にさえしなければ、いいとさえ思います。

[朝まで生テレビ関連]
朝まで生テレビ!
今日を生きようさん
外交のファンタジスタさん



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2005年07月11日

徳川慶喜家にようこそ

徳川慶喜直径ひ孫、徳川慶朝(よしとも)さん著、現代の徳川家の生活とは。

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最後の将軍は、慶喜伝記ですが、こちらは慶朝さんのストーリーで、自身の特殊な境遇による小さな誤解や体験を記されています。

普段の生活を繰り返していると、今の状態が当たり前なのだと思って、歴史は過去の出来事だと認識してしまいますが、本当は今という状態自体は、すぐに過去になっていって、過去方向へ続きを追っていくと、今に至る歴史の経緯が見えてきて、時間の経過を感じることで、世界が縦に広がっていきます。歴史が好きな人は、こんなことを空想しているのかも知れません。

過去の歴史だと思っていたことは、つい最近のことで、ほんのちょいと前の出来事なのでしょう。自分の存在しない過去や、あるいは未来を空想してみたらどうでしょうか。


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2005年05月25日

伊藤博文暗殺事件

明治維新に関わった人々は、時代の変化という過程の中で、結果多くが暗殺されました。初代総理大臣、伊藤博文もその一人です。江戸末期には、俊輔の名前で志士たちと時代を歩んでいました。

歴史というものは、個々が日々読んで学ぶものだと思います。学校の歴史授業や、メディアの情報などで、受動的に歴史を学んでいるだけでは、歴史の本質には近づけないような気もします。各国の歴史の授業を聴いただけでも、おそらく数種類の歴史事実ができあがると思います。

いくつかの書籍や情報を見ていくと、一つの事柄がいくつかの解釈のもとに伝えられていることがわかります。そうすると自ずと情報が1種類、一元ではなくなるので、情報を真に受けない体勢ができてきます。情報というものは、情報であって、それ以上でもそれ以下でもない、ということがわかるような気がします。

中学や高校の歴史の授業で、先生が言っていたこと全てがそのまま本当のことではないのだろうと感じ、そして先生と同じ年齢になってみて思うことは、歴史は、いつの時代であっても、自分自身、個々によって、いくつもの書物を読んだり、映像を見たりして、それぞれによって学んでいかなければ意味を成さないということです。相対理論とは違った次元に、真実というものはあるのだと思います。

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2005年05月14日

維新前夜

明治維新以前の5人(阿部正弘、メリケンお吉、桂小五郎、近藤勇、日柳燕石)の物語。

江戸時代末期は、そんなに古い昔ではなくて、200年前ぐらいのことで、劇的に現代とは違うこともあるけれども、基本的に変わっていないのではないかと感じる箇所もあったりします。

特に江戸後期は、平成時代と似ているところがあって、大局的には平安で、徐々に社会や経済の構造が崩れていっている状態で、バランスを保とうと各所で工夫しています。既得権をもつ人の多い保身の時代なのでしょう。

人物は歴史に載るころには、美化されるのですけれども、現代が未来の歴史に載るころには、何がどう選別されているのか、それを考えると、もっと歳をとったころが楽しみだったりします。



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2005年04月18日

マッキンリーに死す

登山家、冒険家、植村直己43歳の生涯をつづるノンフィクション。

10代後半から、就職前の人が読んだら、面白いかも知れません。学校を卒業した後には、会社員になって働くことが主だと思う必要がないことがわかります。

会社で働くあるいはビジネスマンになることが当たり前だと思っている人が現代社会では多いですが、そんなことはなくて、生きていることこそがいちばん重要で、生きてから死ぬまでが、その人の人生そのものであるということを知ってみてもいいです。

仕事に就いて長らくした人は、忙しさにかまけて、余計なことを考えなくなって、スペシャリティマンになっていって、ふとしたとき、会社が無くなってしまったり、辞めたくなったりして、そのときになって自分の視野の狭さを感じ、懐疑します。

そんなときに、植村さんは、どんなことをして生活できたのだろうと気になったりして、それで本を1冊読んでみると、植村さんが決して、スーパーマンではなかったことを知ります。背が小さくて、人よりも作業をするスピードが遅くて、勤め人になれなくて、一般人として見たら、自分の方が優れているではないかと思い、では自分はそんなに優れているだろうかと思えば、自分こそ実力がないことを感じ、そして落ち込みます。

他人と比較していいことと、比較することなどないことがあって、それを知れば、卑屈にならないし、自分が好きなことに取り組めて、他人の幸せも喜びに変えられるのだと思います。自分は寂しいけれど幸せなことだってあるのだということがわかると、他人を嘲ることがなくなります。

春や秋に、バーベキューに行ったときに、1冊持っていって、食後にひと遊びして、その後、ボーっとしながら、読んでみてみたら、人生観が広がるのではないでしょうか。

[みなさまのご意見]
氏家恵のおしゃべり式日記帳さん
日ごろ思うことさん
こつこつと作り上げていくBlogさん

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マッキンリーに死す 植村直己の栄光と修羅マッキンリーに死す 植村直己の栄光と修羅

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2005年04月14日

ホンダ神話

自動車メーカーのホンダの誕生と成長の物語。

創業者の本田宗一郎さんと藤沢武夫さんのストーリーから、ホンダの企業精神、飛躍、失敗、苦難、成長がわかります。ホンダだけの企業物語ではなく、急成長した昭和の時代背景や他の自動車メーカーの苦労や事情も記されていて、昭和生まれの人は、自分の生きてきた時代を見つめることができます。若い人も、成長時代を想像できると思います。今と似ていて、ちょっと違う感じです。やることがたくさんあって、労働ハイテンションになる、あっという間に山ができてしまうような、作って作って使って使って消費して、そして働いて、物質産業が活動的だったころあいです。

クルマに関心が高い人、企業経営に興味がある人、本を読むのが好きな人には、面白いと思います。ノンフィクションであり、大河ドラマになりそうな、さまざまな出来事があって、出会いがあって、別れがあって、教えがあったり、そんな1冊になっています。

お金を調達したり、はからずもビッグトラブルになったり、わざと話題の人物像を作ったりと、ダイナミズム溢れる活動がライブドアの堀江社長を思い出させます。

だいぶ後になって、第三者がライブドア物語を書いたら、こんな風になりそうです、何冊かは。楽天の三木谷さんやYahoo!のさん、サイバーエージェントの藤田社長が、合間に登場してきて、飽きさせません。当時の裏舞台、裏話が、その頃の読者に知れることとなるのだと思います。

晩年に、大河ドラマで見てみたい。 ランキングを見てみよう!

[みなさまのご意見]
窓際プログラマーの読書三昧さん
ビールを飲みながら考えてみた…さん
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2005年04月04日

太陽の王ラムセス

太陽の王ラムセス、フランス人作家の書いた人間の営みをテーマにした作品。

舞台は古代エジプトで、セティ王の後継者を決めるところから物語は始まります。候補は2人、長男のシェナル、そして次男ラムセス。ラムセスが主人が壮大なドラマの主人公で、5巻まで全ての中心となります。

ラムセスが善人の象徴、シェナルが悪人の象徴、その他にモーゼ、アーシャ、セタオー、イシスなどなど分かりやすいキャストが登場。

古代エジプト時代なので、世界史が好きな人には、時代背景も楽しめますし、苦手な人でも、それが気にならないくらいの現代社会と相通じる場面で、ストーリーに引き込んでいきます。面白いです、本をあまり読まない人でも、ぐいぐいと先を読みたくなる、そんな本です。

全5巻を通して、前半活躍していたモーゼが、後半になるほど重要な役どころがなくなって、ちょっと寂しい、かも知れません。

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