2005年07月12日

仮面の告白

観念と思想の告白物語。三島由紀夫著、24歳。人間の表面でない、内部の陰鬱な部分、美意識を文章化しています。昭和24年発刊。

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面白いというよりも、奇妙な感覚にとらわれるのではないでしょうか。文学に傾倒していったときに、読んでいったら、妄想が膨らむかも知れません。

自分の文章や表現を公にする職業の人(作家、芸中家)は、笑われることが好きになってくる傾向があるそうで、笑わせるのは好きだけれど、笑われるのは我慢ならない、という人でも、そのうちに笑われることも嫌ではなくなって、そのうちにむしろ好きになっていくのですって。

アーチストは、笑われたい、という思いが膨らんで、世の陰鬱な部分を表現したくなるのかも知れません。

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posted by susan at 11:08| Comment(3) | TrackBack(0) | 三島由紀夫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

青の時代

能力の高い若者の成長物語、光クラブ事件の外郭をモチーフにした三島由紀夫作品。

主人公の川崎誠は、千葉県のK市に生まれて、少年期をそこで育み、旧制中学を卒業すると、東京の高校に進学して、愛宕(オタギ)八郎と出会います。

戦争を挟んで、二人は東京大学で再開、そして間もなく誠が詐欺の被害にあったことから、それをヒントに高利貸しビジネスを立ち上げ、そしてバイオレンスとサイレンスと鮮烈なサスペンスが待ち受ける…。

地方から出てきたときは、都会に何かしらのコンプレックスをもっていて、また都会に住む人は、同じぐらい何かにしらのコンプレックスを抱いていて、それぞれに劣等意識があるものの、互いがそれを隠すので、本当はなんてことはないのに、人間というものは勝手に劣等感にさいなまれて、変な態度をとったり、誤解を受ける行動をしてしまって、後で思えば、なんてことはないのに、僕等はそれには気がつかず、体裁を保ったり、見栄を張って、いつでも生きているのだと思います。

地方都市に転勤した人がいて、あるとき友人がそこに遊びにいって、居酒屋でその地のことを話して、たいそう盛り上がったそうで、そしてお店を出てみると、地元の人たちに囲まれ殴られ追っかけられた、という話があって、まさに口は災いのもとであるのだなあと思いました。

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2005年05月12日

愛の渇き



ゆがんだ恋愛と嫉妬の小説、三島由紀夫著。

昭和20年代の小説なんですけれども、現代としてイメージができるような感じで、時間があって、経済的に豊かになって、ちょっと特異な環境下になった大人の女性や会社を定年退職した男性が読んでみたら、自分の歪んだ恋愛と嫉妬について空想にふけるのではないでしょうか。

勉学に限らず勉強をする人は、だんだんと純朴でなくなって、もともとにある不純の芽になる精神に不純の精神が増殖していって、歳をとっていくと何かそれが覆い尽くしていくのではないかと感じます。

年寄りは、何も口には言わないけれど、若者が持ち得ない変態な経験や精神があって、歪んだ恋愛と嫉妬の感情を抱いているのだと思います。年寄りは純真ではない。

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2005年05月09日

潮騒



永遠の恋愛青春ストーリー、三島由紀夫著。

中学生が読んでもいいけれど、もっと大人になってから読んだら、人生をシンプルに据えるきっかけになるかも知れません。

若いころは、事物をよく知らなくて、思ったとおりにやらないことが多くて、それから歳をとっていくと、純な心がなくなっていって、やりたいこともやれなくなって、ノスタルジーを覚えます。

新治と初江を自分と恋人に置き換えて、そうそう一緒にいるときが最高に幸せだったのだなあことを思い出して、長らく1人で空想にふけって、不思議なおもろさがあったものだよなあ、あれは笑えた、うん確かに笑えた、あんなことはもうないのかなあ、と他人には知られない自分だけの想いを抱いて、そしてまた物語に都合よく戻っていきます。

中学生で読んだ人は、大人になってからまた読んでみてください。

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