2006年06月13日

点と線

改版

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安田辰郎は、一月十三日の夜、赤坂の割烹料理亭「小雪」に一人の客を招待した。客の正体は・・・。
松本清張代表作、昭和32年連載推理小説。

ということで、松本清張さんです。何でか点と線を読んだのですが、前々から母が点と線は面白いと言っていて、どうも団塊世代の若者だったころにこれらの推理小説がはやったみたいで、文庫になってから買った本書をずっととっておいたのですね。読もうか読もうかと先延ばしにしていたのですけれど、ついに手元の文庫が切れたのを機に読むことになったのでした。

本自体は、すっかり黄ばんでしまっているものの、大切に保管されていたので、頁が折られていることもなく、無論アンダーラインなんかもなく、しおりも残っていて、読むに十分の状態、なんですが、昔の文庫はいかんせん字が小さい。ずいぶんと小さな字を読んでいたんだなあ、と妙なところに感心したりして、それでも、読んでいくうちに字の小ささには慣れていき、ストーリーも分かりやすいので、物語の中へと自然と入ってゆくのでした、ぽよよんと。

で、内容はというと、実はそれほど大したものではないような気がするのが正直な感想で、文体が面白いわけでもなく、ストーリーが有り余るほど面白いわけではない。昔の映画を見ているかのようといったところでしょうか。当時ならば、当然面白く読んでいたでしょうし、今となっても、推理小説界の流れを知ったうえでの方の読み方だったら、また違う感慨があるような気もします。 個人的には、今となっては古臭い時代背景が好きだったりします。
――彼はさすがに、汚職問題でその部をやめて他部に移りましたが、なんと移った新しい部が前よりはポストがいいのです。そんなばかなことはないのですが、役所というものはふしぎなところですね。将来、局長になり、次官になり、あるいは代議士ぐらいに打って出るかわかりません。かわいそうなのは、その下で忠勤をはげんで踏台にされた下僚どもです。上役に目をかけられていると思うと、どんなに利用されても感奮しますからね。「出世」したい気持ちはかなしいくらいです。


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posted by susan at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年08月18日

ゼロの焦点

板根禎子は、鵜原憲一とお見合い結婚した。昭和中ごろの物語だ。出会って間もなく2人は結婚をし、間もなく夫は出張にいったきり消息がわからない。禎子と親類、同僚は、憲一を捜すが…。石川県は能登半島を舞台にした昭和30年代推理サスペンスストーリー。松本清張著。

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[みなさまのご意見]
いつもの空にいつも澄月さん
たっきーのシャウト。さん
アマチュアサイエンティストさん

小学校の低学年のころから、土曜ワイド劇場を見ていて、間もなく火曜サスペンス劇場が始まり、6チャンネルではザ・サスペンスが始まって、当たり前のように見ていた時期があったことを思い出します。思い出せば、そのころから夜更かしぎみで、子供のくせに朝が弱かったりして、今現在とあまり変わらないなあと。あのころのお母さんは推理小説のテレビが好きでした。

昭和中期の時代は、日本全国の統一感と、地域地方のローカルな部分が、今よりも混在していて、移動するのに時間がかかったり、連絡をとる方法がなかったりして、物語の味付けがアナログチックで戦後の昭和チックで、今よりも交通が発達していなくて、情報回線も発達していない時代は、どこかノスタルジアを覚えます。推理小説なのですけれど、書かれた時期、時代背景、トレンドを感じながら読んでみたら、別角度で面白くなるのではないでしょうか。

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posted by susan at 16:10| Comment(0) | TrackBack(1) | 推理小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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